ベッドの上で、蒼はあたしの身体を静かにゆっくりと倒した。




蒼はあたしの身体の上に跨り、あたしたちは涙を流したまま見つめ合う。




「もう…泣かないで……蒼…ごめんね…」




あたしは右手を伸ばし、蒼の目から流れる涙をそっと親指で拭った。




「ずっと…好きだった…。絢音のこと…幼なじみとしてじゃなくて…友達でもなくて…女として…おまえを見てた…」




胸が苦しくて、張り裂けそうで、蒼を抱きしめたいと思った。




「…全然…気付かなかった……」




あたしが微笑むと、蒼はあたしの頬を撫でた。




「言えなかった…おまえのそばにいられなくなるのが怖くて…でも…やっと言えた」




蒼の好きな人が…あたしだなんて…




小さい時からずっと星に願っていたこと




これは…夢…なのかな…




目と目が合った瞬間、もう一度唇は重なり…さっきよりもずっと深くて甘いキス…。




夢じゃない…この温度




この感触………。




好きだよ…好きだよ……蒼




小さい頃からの願いは、それだけだった




でも…………










「ごめん…蒼」