家に着くと、ほっとしたのか…どっと疲れが襲ってきた。




「絢音…今日はもう休みなさい…。蒼くんも…」




そう言ってママは、あたしの頭を撫でた。

パパも酷く疲れた顔をしていた。




ごめんなさい…




「はい…」




あたしと蒼は、それぞれ自分の部屋に入る。




パタン…――。




自分の部屋のドアを閉めて、あたしは、ドア越しにもたれかかるように座った。




ピリリリリ…




部屋に入った途端、ケータイのメール音が鳴る。




蒼からだった。




“おじさんとおばさんが寝たら、絢音の部屋に行く。”




話って何だろう…




あたしは、窓から見える、ふたつの星を眺めていた。