『俺、もう東子から離れないから。
ずっとそばにいるから・・・』

「ありがと。期待しないでおく!」

『え゛・・・』

「うそだよ。ずっとそばにいる。」


ハルはきつくあたしを抱きしめた。

『東子大好き。愛してる。』

「あたしも。」



手を繋いでリビングに降りた。
まだシュンは帰ってきてないみたい。

『あいつすげーな。
空気読み過ぎ!!!』

「シュンのそういうとこ、誰かさんに見習ってほしいわ〜」

『んだよ・・・』

ハルは口を尖らせて拗ねてしまった。

『でも見習わなきゃな〜
あいつの大人なところ。』

「そうしてください。」

『お前もだよ〜〜』

そう言ってハルはあたしのほっぺを引っ張った。

「うう・・・やめれ・・」

ハルは楽しそうに笑うばっかだった。
こんなんじゃまたシュンにバカップルって言われちゃう。


「じゃあ帰るね!!」

『え?送っていくよ。』

「大丈夫。これからバスケでしょ?
頑張ってね★」

あたしは軽くキスをして足早に岸本家を去った。
恥ずかしくて多分あたしの顔は真っ赤だと思う。