あたしたちは久しぶりに手を繋いで歩いた。

家までの短い帰り道、会話はなかった。
むしろないほうがよかった。


うちに着いたからあたしは手を離した。

「じゃあね。」

手を振って玄関のドアを開けようとした時
後ろから抱きしめられた。

「きゃっ!!
ハル!離れてよ!」

必死に腕の中でもがいたけど無駄な抵抗みたい。
ハルの腕はびくともしない。

ハルの息遣いが耳にかかる。

「ちょっ・・・何・・?」

『今日、俺が言ったこと覚えてる?』

「えっ?えっと・・・」

『おしおき・・・ちゃんとするからな?』


そういってハルは耳を軽く噛んだ。

「やっ・・やだっ・・・」

それでもハルは止めない。

『そんな声出されたら余計したくなるっつーの。』

「ここじゃだめっ!!」

『じゃあ俺んちな。』

ハルは顔を離してあたしの手を掴んで引っ張った。




あたしはハルの部屋でされるがまま。
気づいたらハルに腕枕されていた。