岸本家に着くとシュンがリビングでテレビを観ていた。

「あっ!シュン!!」

『あ〜、おかえり〜』


顔にも声にも元気がない。
ハルと顔を見合わせる。


『どうしたんだよ?』

シュンを挟んであたしとハルが座る。


『ん〜、、なんか、水族館で千里ちゃんの彼氏に会った。』

『「彼氏ぃ?!」』

『よく分からんけどね。
あ〜あ!』


そういってシュンは立ち上がった。

「ちょっと、、、説明してよ。」

『千里ちゃんに直接聞けば?』

シュンは2階に上がってしまった。


「どうしよう、、、」

ハルの顔を見ると難しい顔をしていた。

『とりま、東子は千里ちゃんに会いに行ったら?』

「そうだね、、、
じゃあ行ってくる!!」


あたしは岸本家を後にした。
携帯を見ると千里から着信が来ていた。