あたしの携帯に一生懸命ストラップをつけながらハルが言った。

その姿がなんだか愛しくて笑ってしまった。


『何笑ってんだよ!早くつけろ!』

顔が真っ赤で言われても、、、


あたしはハルの携帯にストラップをつけた。
所要時間30秒。

ハルはまだ格闘していた。

あたしの携帯、ハルと一緒で何もついてないのに、、、


「早くしないと着いちゃうよ〜」

そんなあたしの言葉も耳に入らないくらいハルは集中している。

「やっぱり小学生だな、、」

『何が?』

「なんでもなーい!」


駅に着く直前にやっとつけることが出来た。