席に座り、特に誰と喋るわけでもなく
ぼーっとしている。

と周りからは見えるかもしれない。


実際は心臓のドキドキというかバクバクが止まらない。


東子のやろ・・・





『春哉くんおはよ!』

その声を聞いたとたん体がビクッとなった。

「おはよ・・・」

『なんでそんなびっくりしてんの〜?
春哉くんうける。』


そりゃ驚きますよ・・・
だって今話してるのは俺の好きな人。
根本千里(ねもとちさと)だから。


「いや・・ぼーっとしてて。」

『ふーん。なんか元気ないね。』

「んなことねえって!」

『そう?よかった。悩んでるんだったら話聞くからね?』


・・・ぼーっとしてたのは君のせいですけど・・

なんて言えるわけなく。


「大丈夫!ありがとな。」

千里ちゃんはにこっと笑って去っていった。

そして千里ちゃんと入れ替わりに東子が来た。