『聞いてたの!?』

『まぁね。千里、声おっきいし。』

千里ちゃんは手で口を覆った。


『手繋ぐとさ、手汗かくじゃん?
あたしそれがいやなの。』

『え、、、それだけ?』

『そうだよ?』

「まぁそんなことだろうとは思ったけど。
お前らいつもひっついてるし。」


そういって春樹をちらっと見ると春樹は東子を抱きしめた。

『まぁね〜』

『きゃー!!』

千里ちゃんが嬉しそうな悲鳴をあげる。


『もう!人前でこういうことしないで!!』

東子は春樹を突き放して睨んだ。
春樹は東子のご機嫌とりを必死にしている。