もう春がすぐそこまで来ているような暖かい日。

いつもの春樹と東子のコントも耳に入らないくらい俺はドキドキしていた。

学校が近づくにつれてドキドキが激しくなる。

東子が俺を見てにやっとした。


「・・んだよ！！」

『なんも〜』

『なんか今日の東子きもい。』

「それはいつもだろ。」

『はあ？！』

「きゃ〜！嘘です〜！！！」


東子が俺を追いかけ回した。
捕まって首を絞められる。

「ちょ・・ギブギブ・・・」

いつもならこんなこと言っても緩まない東子の腕から力が抜けた。


さっきまで隣にいた春樹が別の女の子といたからだ。


『絶っ対シュンのせい！！！』

東子は怒ってスタスタと歩き出した。


「おいっ・・俺のせいかよ！」
俺は小走りで東子を追いかけた。

『ごめん。八つ当たり。』

「まあ気持ちも分かるけど。」


その後特に会話もないまま教室に入った。