あたしはドア越しに話しかけた。

「シュン〜!千里大丈夫だって!
日にち決めよう?」

『分かった〜!春樹の部屋で待ってて!』

「あいよ〜」



ハルの部屋に戻るとハルは雑誌とにらめっこしていた。

「シュン来るって。何見てんの?」

『ん?髪型変えようと思ってさ〜
伸びてきたし。』

「言われてみれば・・・」

確かに伸びたかも。
あたしはハルの髪を触った。

「ショートウルフにしてよ!!」

その時ちょうどシュンが部屋に入ってきた。


『お邪魔しまーす。』

「ねぇ?シュンはどう思う?」

『何が?』

そう言いながらあたしの横にあぐらをかいた。

「ハルの髪。ショートウルフ似合うと思わない?」

『別にいいと思うけど・・・
それ完全に東子の趣味だろ。』

「いいじゃん!ウルフ好きなんだもん♪」

『そんなことより、日にち決めるぞ!』

『そんなことって・・・』

ハルが口をとがらせて言った。


『お前がんなことしたって可愛くねぇよ!
ほら!千里ちゃんいつならいいって?』