「ハルにとってあたしは何?」
あたしはハルを見上げた。
なんだかすごく小さく見えた。


『・・・』

「ね?」

やばい・・・泣きそう。


「ごめん。もう帰る。」


あたしは走ってリビングに行き、鞄を掴んで出て行った。



なんで泣きそうなのか分かんない。

ハルに答えてもらえなかったからか
自分が言えなかったからか・・・



家に着き、部屋に入って電気も付けずに泣いた。

ふと時計を見るともう10時。


涙を拭いて1階に降りるとインターホンがなった。

モニターを見るとハルが息を切らしていた。


「ハル・・・」

『東子!俺、分かったんだ!
言いたいことがある。
入れてくれる?』

「うん・・・」

玄関まで行き、ドアを開けるとハルが入ってきていきなり抱き締められた。