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東子が怒る理由が全然わかんねぇ。

腕掴むぐらいで周りが誤解する?
俺だったらしないけどな。


次の休み時間廊下を見ると東子と春樹が喋っていた。
きっと俺の愚痴でも言ってんだろうな。

すると千里ちゃんが話しかけてきた。

『春哉くん。』

「なっ何?」

『さっき東子と何話してたの?』

「話っていうか・・・喧嘩みたいな・・?」

『ふ〜ん・・・
春哉くんってさ・・・・』

「うん。」

『あたしが話しかけるといつも驚くよね?』


そりゃ・・・
好きな子に話しかけられてドキドキしないやつはいないだろ。

「そうかな?」

『そうだよ〜』

「んなことないって!!」

『そう?』

俺は大きく首を縦に振った。

『そっか!!あたし気にしすぎだよね!
なんかごめんね。』

「全然!」


千里ちゃんは笑顔で女子グループに戻っていった。