制服に着替えてあとは化粧と髪の毛だけ。

なのに・・・・


あたしのくせ毛はゆるくウェーブがかかってる上に広がる。

だから毎朝悪戦苦闘・・・



¨ピンポーン¨

『東子ぉ!!来ちゃったわよ〜』

「はぁい!!!」


あたしは部屋の窓から顔を出した。

下を見て叫ぶ。

『シュン〜!!!!!』

すると2人の男の子がこっちを向いた。

そして1人がうちに入ってきた。


あたしの部屋のドアが開く。

「やって♪」

入ってきた男の子はため息をつきながらあたしの髪を触る。

こいつが岸本春哉(きしもとはるや)
あたしの幼なじみ。

あたしはシュンって呼んでる。

『俺、お前の専属スタイリストじゃないんですけど〜』

「いいじゃん別に〜!練習、練習♪」


しゅんは将来美容師になるのが夢。

だからあたしの頑固な髪を手懐けられる。



『あい!終了!!ほら、行くぞ。』

「はいよ〜」

あたしたちは部屋を出た。