今日はいつもと反対の道を歩く。

5分くらい歩くと駅が見えてきた。


見渡すとまだ人はいなかった。

少しして電車が来た。

まだ早い時間だから降りてくる人は少ない。


1人の女の子が改札から走ってきた。

『おはよ!待った?』

「全然!じゃあ行こっか。」


平然を装って会話する。
でも聞こえるんじゃないかってくらいドキドキしていた。

東子と同じような扱いなんてできるか!!


千里ちゃんがいる左側がやけに熱かった。



『ごめんね〜?わざわざ遠回りさせちゃって。』

「いいよ!千里ちゃんだって電車の時間早くしてくれたんだろ?」

『そうだけど・・・』

「気にするなって!俺いつもこのくらいには起きてるし。」

『東子の髪やらなきゃだめだもんね?』


今日初めて笑ってくれた。
朝1でこの笑顔が見れるなんて・・・
東子に感謝しなきゃな。


『ねぇ、いきなりなんだけどさ・・・』