せっかくのチャンス。

お互いに無駄にしちゃいけない
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今日は運命の日・・・
の始まり・・・・

俺は心臓が口から飛び出すんじゃないかってくらい緊張していた。


何故かっていうと・・・

『春哉〜。時間いいの?』

部屋のドアの前で春樹が話しかけてくる。

「もうすぐ行く・・・」

支度を終えてドアを開けると春樹がにやにやしながら立っていた。


「んだよ・・」

『お前、緊張してるだろ。』

春樹はおかしくてしょうがないらしい。
今にも爆笑しそうな顔をしている。

「うっせえなぁ。
お前も少しは緊張したら?」

階段を降りながら後ろにいる春樹に話しかけた。

『なんで?』


こいつはどこまで天然なんだろう・・
頭ん中お花畑なんじゃないか・・・?

「まぁいいや。行ってきます。」

『行ってらっしゃーい!』

春樹は嬉しそうに手を振っている。