「は?あたし?」

『そっ!いつも言ってるけど、きっしー、東子のこと好きだよ。』


そう。
いつも絵梨はそういう。
そんなこと有り得ないのに・・

「だから〜んなわけないって。」

『あのね、あたしは中学からずっとあんた達を見てんの。

なんなら春哉に聞けばいいじゃん。』

「だってシュン教えてくれないもん。
いっつも自分で聞けって。」

『なら自分で聞けば?』

「そんなことできるわけないでしょ〜?!」



緊張とかそういうのもあるけど・・・
今の関係が崩れるのが怖い。
ダメだった時、別れた時・・・

あたしたちは友達のままでいられるかなって考えちゃう。



あたしは机に突っ伏した。
絵梨はため息をついた。

『ねぇ、東子。
怖がってたら恋愛なんてできないよ?』

「うん・・・分かってる。」