授業が終わって教室に行くと千里ちゃんがいた。

「あっ・・・」

『春哉くん・・だっけ?』

「うん・・・」

『なんか東子用事あるみたいで!
預かっといてって頼まれたんだよね。』

「そうなの?じゃあお願いします・・」

俺は辞書を千里ちゃんに渡した。

『はあい♪
あのさ、春哉くんって東子の彼氏?』

「ちっ違うよ!!!
んなわけないじゃん!!!」

『そうなんだ!てっきり付き合ってるのかと思った!』

「あんながさつなやつと付き合わないよ〜」

『そう?東子って乙女だよ?』


千里ちゃんは微笑んでいった。

この瞬間。
この笑顔に俺はやられたんだ。

なんだか急にドキドキして
「じゃあっ!!」
って走って逃げた。

その後東子に怒られたのは言うまでもない・・・