『拗ねてんじゃん。
顔が不細工だぞ!』

「不細工はもとからですー!」

『ばーか。』

「ばかはどっちよ・・・

あたしは・・・
バスケしてるハルが1番好き。
だから・・・・・・」

『だから?』

あたしはブランコを止めた。

「見られたくないのっ!」

『何お前・・・
やきもち??』

「うるさいなぁ!」


あたしはブランコから降りて家に帰ろうとした。


『待てよ!!』

ハルに後ろから抱きしめられる。

『東子がいやだって言うなら、バスケにすんのやめる。』

あたしは首を振った。

「あたしの気持ちの問題だもん。」


不安なんだよ・・・

言いたかったけど言えなかった。
ハルに心配とかさせたくない。

あたしは向きを変えてハルをしっかり見た。

「わがまま言ってごめんね?
気にしないで!!」

『東子・・・』

「帰ろ?」


ハルはどこか寂しそうな顔をした。