「海!?寒くない?」

暖かいといってもまだ4月。
さすがに海は寒いだろ・・・

『そっか・・・じゃあ違う公園で話さない?』

「それなら賛成。」


俺たちは公園に向かって歩き出した。

公園に着くと千里ちゃんからの質問責め。

『誕生日は?』

「3月6日。千里ちゃんは?」

『当ててみて?』

「そんなわかんねえよ〜」

『ヒントはね・・・
冬で、日付は東子と一緒!』

「12月17日!!!」

『あったり〜☆』


ほかにも血液型、家族構成なんかを聞きあった。

こんな些細なことだけどすごく幸せだった。


「じゃあ千里ちゃんは・・・」
『ストップ!!』

「え?」

『あたしの最初のお願い。』

「うん・・・?」

『お互い名前で呼び合うこと!』

「えぇ〜!」

『ね?春哉?』

首を傾げる笑顔の千里ちゃんはすごく可愛くて・・・


「分かったよ・・・千里。」

『よしっ!
じゃああたし帰るね?』

「もうそんな時間?」

時計を見るともう7時だった。