俺たちはすぐに離れた。

東子と春樹がやってきたからだ。
しかも・・・

『ねぇ!手繋いでない?』

「うん・・・」


仲良さげに手を繋いで。


『今更離れたって遅いし〜
なんで教えてくれなかったわけ?!』

「別に・・・だって今告ったし。」

『そうなの??
やだぁ・・・付き合ってすぐキスなんてっ!』

「お前らだってそうだろ!!」

『じゃあ今日記念日か・・・
おめでと♪』

春樹は相変わらずな調子で言った。


「はぁ・・・とりあえず行くわ。」

俺は千里ちゃんの手を握ってその場を離れた。


『千里ぉ!!シュンに変なことされたらすぐ言うんだよ!』

東子の叫び声が聞こえた。


「ったく・・・」

『ふふ。コントみたい!』

「いい加減うざいよ・・・
てかどこ行く?」

『プリクラ撮りたい!!』

「まじ?!ハズいな・・・」

『んじゃあ・・・海行こう!』