ファミレスの近くの公園まで来て、ようやく足を止めた。

後ろを振り返るときょとんとした千里ちゃん。


「いきなりあんなこと言うなよ・・・」

俺は手を握ったまましゃがみ込んだ。


『だって・・・言いたくなったから!』

「だからってさぁ・・・」


見上げると千里ちゃんがくすくすと笑っていた。

「何笑ってんだよ?!」

『だって、春哉くんかわいい♪
顔真っ赤なんだもん。』

俺はまたすぐ俯いた。


『えへへ♪』

「あーもう!!!」

俺はすくっと立ち上がって千里ちゃんを見つめた。
千里ちゃんも目をそらさない。


「さっきのなしな?これが本番!」

『え?』

「俺、千里ちゃんが好き。
だから・・・彼女になってください。」

『はい。もちろん!』


そして俺からキスをした。
やっと捕まえた。


唇を離し、抱きしめた。

「ぜってえ離さねえから。」

『あたしも離れないよ・・・』



『あっ!!ハル〜!!!千里!!!!!』


・・・おい!!
タイミング悪すぎだろ・・・