『・・・まだ。
あたし、自分でもどうしたいのか分かんなくって・・・』

「そっか・・・」

千里ちゃんは下をむいてしまった。


ということは・・・
まだ彼氏のことが好きだってこと?
んで俺のことも好き?



「俺は千里ちゃんを信じたいし、待ってるつもりだよ。」

俺は千里を見ずにいった。

「でも都合のいい男になる気はない。

先に帰るね。」


俺は少し早く歩いて千里ちゃんを抜かした。

『春哉くん!!
ごめん、そんなつもりじゃないの!』

千里ちゃんは俺の手を掴んで引き止めた。



ドキン


抱き締めたい衝動に駆られたけど我慢して千里ちゃんを見た。

『春哉くん・・・一緒にいてくれる?』

「は?」

千里ちゃんの目は俺だけをはっきり見ていた。


『あたし、今分かった。
ちゃんと彼に言う。
だから一緒にいて?』

「分かった。」


それから俺たちは近くのファミレスに入った。