年末までに、美穂は二回ほど夜のうちに発作を起こして救急車で運ばれたらしい。何度か学校も休んだ。時々、美穂の家までお見舞いに行った。


「大丈夫?」
「うん、ありがと。沙代、今日はクラブは?」
「うん、ずる休み。美穂の好きなメロンパン買ってきたよ」
「うわあ、嬉しいな」


ベッドの上の美穂は、想像していたのよりも元気そうなので、そのたびに安心した。