お昼ごはんは、図書館の前で美穂と待ち合わせていた。


「石橋君は?」
「生物部の受付、お昼の時間帯を任されているんだって。ねえ、沙代ごめんね」
「何が?」
「途中で……」
「ああ、だってそのほうがいいでしょ」


ちょっときつい言い方になってしまったかなあ、と反省していると、美穂は困惑したような顔になった。