「美穂は?」
「うん、石橋君と一緒だよ。私、お邪魔虫だったから抜けてきた」
「そうかあ。ねえ、沙代もクラブに入らない?楽しいよ」


お茶を運んできてくれた優子が、そんな風に言った。優子は茶道部で、人におもてなしをする喜びを知ったのだという。


「自分の世界が広がるって楽しいよ」


優子が輝いて見えた。