結局、帰りは石橋君と美穂、その後ろから石川さんと私がペアでくっついて歩き、マックでシェイクを飲んで文化祭の話でもしよう、ということになった。石橋君が生物部で何か任されているらしいので、まずはその話をして、そこから話題が広がればいいね、と石川さんと打ち合わせた。


「ああ、あたしらも人の仲を取り持っている場合じゃないねえ」


石川さんはため息をついたけれど、私も石川さんも、その手の話題はちょっと似合わないかも、なんて思ってしまった。私も好きな人できればいいな、なんてちょっと美穂がうらやましかった。