「沙代、このことは他の人には言わないでね」
「わかった。美穂、大丈夫だって。絶対長生きできるよ。いいお薬とか治療法とか、これから美穂が20歳になるまでに絶対見つかるって信じてる。苦しいとか、悲しいとかいうのは私が一緒にいてあげるから、ね」


美穂に笑ってほしかった。
そのためには楽しい高校生活を二人で過ごすことが一番なんだ、とその時私は思った。