もう病気は大丈夫なんでしょ、と言いかけて美穂の方を見ると、沈んだ表情を浮かべていたのでドキッとした。


「私、20歳まで生きられないかもしれないの」
「えっ」


一瞬、時間が止まったみたいだった。