10月は、次の月に催される文化祭の準備もあって校内は活気付いていた。そんな中に、夏休みもあわせて2ヶ月以上ブランクのある美穂は、久々に登校してみて戸惑いを感じたようだった。でも、思っていたより元気そうで顔色もいい。私は安心した。


「ドリカムのコンサート、行けなかったね」
「来年行けばいいじゃん!って、そっかー、美穂は石橋君と行くことになるのかなあ、しくしく」
「ああ、その石橋君ってどの人?」


久しぶりに二人でお弁当を食べながら、大事な話題に突入した。