学校が始まって2,3日は、美穂が隣にいない学校生活がつまらなく感じた。いつも見ていた風景の色が少し変わってしまったみたいだった。なんだかんだ言って、私は一学期の間にずいぶんと美穂に依存するようになっていたのだろう。


けれども、しばらくすると美穂のいない生活にも慣れた。優子や他の友達と過ごす時間が楽しくて、一気に視界が開けたような気がしたものだ。みんなで映画に行ったり、町に遊びに出かけたりするのが楽しくて仕方なくなっていた。