でも、夏休みが終わっても美穂は学校に来なかった。明日から新学期、という日の夜に「しばらく学校には行けない」という電話がかかってきた。


「どうしたの? 病気?」
「うん……。今、いなかの病院に入院しているの。詳しいことは帰ってから話すね」


美穂の声は暗く、私は嫌な予感がしていた。