後日、東京の下宿先に美穂のお母さんから手紙が届いた。美穂の写真、少し譲ってくださいってお願いしていたから。


写真の中で、制服姿の、私服姿の美穂が笑っている。でも、私が知っている美穂とはちょっと違う気がした。あんなに一緒にいても、見過ごしていた部分があったのかもしれない。そう思うと、もう二度と会えないという事実が本当に悔しくて涙がこぼれた。