「ふーん、楽しそうな部室だねえ」
「そうかい?」
「美穂はここには来るの?」
「うん、時々。」
「入部すればいいのにね」
「いやあ、なんだかやりにくそうじゃない」


私は、葉脈の栞が納まった缶の中から何枚か取り出して、一枚一枚見つめながら日ごろの疑問を口にだしていた。