それまで救急車で運ばれたとか、学校を休んだりしたときは本当に心配でたまらなかった。だけど、何年も一緒にいて、時々感じる不信感。美穂の様子から、あの話が心のどこかでどうしても信じられないでいた。


本人がそう言っているのだから、受け止めてあげなきゃいけない。


だって、もし嘘なら美穂とはずっと一緒にいられるんだから、いいじゃない?


何度も自分にそう言い聞かせていた。


そんなある日、偶然石橋君と、生物部の部室の前で鉢合わせしたのだった。