私たちのことは、いつのまにかクラスの話題になり始めていた。女子は、お気に入りの男子の動向には敏感だ。



「沙代はいい奴だけれど、山中君と付き合うなんてちょっと許せない」



これが冗談のうちはよかったけれど、本当に山中君のことが好きな子にとっては本音だったようだ。