山中君は言われてびっくりしていたみたいだった。だって、女子に人気があるのは自分で自覚しているはずだから、まさかぱっとしない私なんかに、こんな無礼な言い方をされるとは思わなかったのだろう。


「俺ってサルかよお~」


ゲラゲラ笑って、受けたのは気分が良かった。それから、何となく掃除をした後に話し込んで美穂を待たせてしまったり、一緒に売店でアイスを食べたりするようになっていった。