美穂は確かにおとなしかったし、優子が言うみたいな側面も持っていた。でも、私にとっての美穂はもうちょっと違う。それをその場で言うのは、美穂に対してフェアじゃない気がしたので「うーん、そういうところもあったかな」とごまかした。


プチ同窓会は、美穂の話題をいつしか離れてお互いの近況や希望、職場の愚痴を言い合う場になっていった。それはそれで楽しくて、そんな場になってしまったのも美穂らしいな、なんていい塩梅に酔っ払った頭の隅で思った。