しかし作戦司令は構わずに続けた。
「我々が行わなければならない事は、
根本的に間違っているのでは無いか?」
室内の全員が顔を見合わせた。
近音的に間違って居ると言う事は、自
分達の存在が否定された事に成るので
は無いか?
「我々の間違いは、外ばかり気にして
内側を充実させる事を怠ってしまった
事に有るのでは無いか?この時代にレ
ーダースと呼ばれる人種が現れた、其
れは何故だ?」
室内のざわめきが収まり全員の耳が作
戦司令の言葉に向いた。
「レーダースの能力は、深宇宙探査よ
りも地球に生きる生物全ての為に使う
為に出現したのでは無いかと思う。レ
ーダースは宇宙と交信する事も出来る
が、人の心を読む事が出来る。それは、
人々の壁を取り払って一つに纏め、宇
宙に漕ぎ出す勇気を与える物では無い
のか?」