「君達みたいに実直な性格の者だけなら
感情を隠す必要なんて無いだろうね。僕
等から見れば本当に羨ましい事だよ。」


今度は炎が少し考えた。


「そうか、君達の星では本当の事を言わ
ないでおく事が平和に繋がる事があるん
だね。我々の星では隠し事をしない事が
尊敬される唯一の方法だよ。」


「隠し事は無か…君達はそれが辛いとは
思わないのかい?」


「何故辛いと思わなければいけないのか
?」


イーグルは炎の問い掛けに再び考えた。


「悲しい事や、触れて欲しくない過去は
君達に存在しないのかい?」


「我々は全ての事を悲しいとは思わない」


「何故?」


「炎が消えてしまうからさ…」


イーグルは考え込みながら深い宇宙の闇
を見詰めた。