卒業式が終わり


教室に行く気になれず

私は保健室に行った



「久しぶりじゃん、先生」

「卒業おめでと」

「ありがと(笑)何か照れるー(笑)」

「寂しくなるね。それより最後なのに教室行かんで大丈夫なん?」

「んー大丈夫じゃろ」


少し保健室の先生と話して

めんどうなので家に帰る事にした


「んじゃ先生元気でね」

「ん、またいつでも遊びにおいでね」

「分かったーばいばーい」



学校を出ると門の所に見覚えのある車が止まってる


恐る恐るその近くを通り過ぎようとした時

呼び止められた


『さき』

振り返るとあの頃と変わらない私の大好きな笑顔がそこにはあった



『帰るん?』

「んー。だるいし」

『ほんじゃー乗って?』

「‥‥‥」

私は言われるがまま車に乗った


『ここにいるとアレだから移動するわ』

「うん」

『卒業、おめでとう』

「ありがとう」

『何か雰囲気変わったな』

「小田にも言われた」

『あっ、小田から聞いたけどお前3年になってほとんど学校行って無かったらしいな(笑)』

「学校好きじゃないし」