佐々木の車に移動した私達は
沈黙だった


その沈黙を破ったのは貴方でした



『本当小田は俺達に気ぃー遣いすぎだな(笑)‥あと一年頑張れよ?保健室でサボんなよ〜(笑)』

「‥サボるかも(笑)」

『有り得ねー(笑)』

「正直、中学校ってあんま好きじゃなかったんよ」

『うん』

「でも2年になって、佐々木が担任で学校行くのが楽しくなった」

『そっか』

「佐々木に会えるのが楽しみだった」

『俺も。さきって寂しがり屋で素直じゃないし照れ屋だし生意気なガキのくせに人一倍強がって自分の弱い所人には見せないし、溜め込むし、先生って滅多に呼ばないし(笑)何で?』

「‥うるさい(笑)」

『素直になった時は可愛かったりするし(笑)』

「(笑)」

『でも俺そんなさきだから好きになったんだろーな』

「‥‥‥」

『卒業までの辛抱だよ、お互い』

「ねー‥?」

『ん?』

「‥愛しとるって言って?」


少しの沈黙を経て

『愛しとるよ』

「‥っ‥」

『何で言わせといて泣くんだよ(笑)』
笑いながらも抱き締めてくれた

貴方の腕の中はとても温かかった



約束、守れるといいな