結局寝れずに朝を迎えた
リビングに行くと従兄弟のおばちゃんが朝ごはんを準備してくれていた



「さき朝ごはん食べる?」

「………」
何も言わずにただ首を横に振った

「じゃあさきの分残しとくけ、お腹空いたら食べんちゃい」

「…うん、てか、母さんとかは?」

「ちょっと、話しに行った」


その日は
何もする気になれなくて
テレビを見ても
本を読んでも
全然面白くなくて
ずっとお父さんの事を考えていた


次の日の夜
親戚の人達が集まって
お父さんのお通夜が行われた


「……」


お通夜が終わり
皆が話している中私は一人
棺桶に入っているお父さんに触れた


「冷た…」

「…本間寝とるようにしか見えんの。」


爺ちゃんが私の隣に来た


「うん…」

「親より先に…」

お爺ちゃんはそれ以上何も言わなかった




私は寝てないせいか
その日はすぐに眠りについた