病室のドアを開けると
ベッドに横になっている
お父さんを見て
その場に立ちすくんでしまった


「……っ」


その何時間後にお父さんは
息を引き取った



まだお父さんが死んだっていう実感がなくて

ただ寝ているだけだと思いたくて

明日の朝になれば
いつものように
おはよって言いながら
起きるんじゃないかとか

そんな事ばっか考えている自分がいた


そんな時電源を切り忘れていた携帯が静かに震えた



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From:佐々木
Sub :無題
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大丈夫か?

-END-

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佐々木に心配かけて
何してんだろ…


"大丈夫"


だけ返し携帯の電源を切った




「さき帰ろうか?」

お母さんに言われ今日はお婆ちゃん家に帰った