わたしのポリシー、それは、自分を否定しないこと。他人に気を遣わないこと。常に自分が正しいと信じること。


こんなわたしだから、友達なんてもちろんいない。周りから見れば、寂しい奴、と思われているかもしれない。でも、わたしはわたし、他人は他人。わたしが一人がいいのだからそうしているわけであって、他人からどう思われようが知ったこっちゃない。


それがわたしのポリシーなのだ。できれば、そう、「下妻物語」に出てくる竜ヶ崎桃子さんのようになりたい。フリフリお洋服はわたしの趣味ではないけれど、生き方や考え方がとても素晴らしい。まるでわたしの考えを代弁しているよう。わたしの愛読書は、もちろん「下妻物語」。


自己紹介がまだでした、わたしの名前は白井茉奈(しらいまな)、高校一年生。父親は専業主夫、母親は化粧品会社の社長。小学校からずっと私立のお金持ち学校だ。わたしの少々高飛車な態度は金持ち特有のものなので、あしからず。もちろん、この性格を変えようだなんて微塵たりとも考えていない。