「でさ〜、その時の冬夜の顔ったら今までにないくらいひきつっててよ〜」
あたしこんなんじゃダメだよね…
もっと可愛いげのある女に───
って今更無理か…
「はぁ…」
「……真理?」
「えっ!?あ、何だっけ!?」
「いや…どうしたんだよ?」
「えっ何が?」
「ため息なんかついて。」
「え、嘘!!なんでもない!!」
「………楽しくない?」
「へっ!?」
「俺といるの…楽しくない?」
えっ…
「べっ別に!?なんでもない!!」
「……そっか。」
一瞬悲しそうな顔をした後、すぐに笑顔になる亮馬。
まずいな…あたし亮馬を不安にさせてるんだよね…?
彼女として最低じゃない?
「んじゃ、また明日学校でな!!」
あたしを家まで送って手をあげて帰っていく亮馬。
「あっ…亮馬!!」
「ん?」
素直に…素直に…
「どうした?」
「なっ…なんでもない!!また明日!!」
「…おう!!じゃあな!!」
はぁ…あたしのバカ…