読モちゃんに驚かないワケがなく。
「うっわぁ~…」
下着が見えるんじゃないかってぐらい短いスカートに、だらしないダボダボの白い靴下。
髪型は頭のてっぺんで結ばれててかわいいけど、でも、ボッサボサに垂れ下がっている。
幻滅だ。あたしは雑誌で都会の高校生を勉強しようと思ってたのに…。
こんな人を手本にしろと?冗談じゃない。
輝いていた理想の高校生像が、音を立てて崩れていった。
もはや修復不可能、『都会人はだらしない』というイメージが固まってしまった。
雑誌はもう読む気がしない。春休み中は机の上に置いてそれっきりだった。