――放課後。
「…よし。全員行けるみたいだな」
紙をトントンさせ、山Pが言う。
あたしは絢香のお言葉に甘え、半額出してもらうことになったのだ。
「さて、今日は2年生との顔合わせだ。おい、入れ」
ガラガラ…
2年生達が入ってくる。
「2年はこの4人だけだからな。よし、自己紹介しろ」
「生徒会会計、田中です」
「生徒会書記、鈴木です」
「生徒会副会長、佐伯です」
生徒会と言うだけあり、マジメそうな人ばかり。
ちなみに3年はいないらしい。
「生徒会会長、武田です」
え、この声、この顔。
「雪那先輩…?」
「わぁ、遥!遥も生徒会?うれしいな、よろしくね♪」
雪那先輩も生徒会…良かった、みんなマジメそうだったから気まずくなるかと思ってた。
「なになにぃ、ハルってば先輩に友達いたの?」
柚華がひょこんと肩から顔をのぞかせる。
「かわいい~♪名前なんて言うんですか?お友達なりましょ♪♪」
「雪那だよ!タメでいいからね?」
「あたし桃瀬 絢香って言います☆よろしく雪那センパイ!」
「あたしはぁ村上 柚華!よろしく!」
あれ…すごい自然。
あたしのときはすごいギクシャクしたのに。