『1年生生徒会 顔合わせ会

  日時 4月〇日 朝10時より
  費用 1000円
  場所 花岡公園

顔合わせと言っても花見パーティーのようなものだ。気軽に参加してくれ 山内』
ふ~ん、顔合わせか。
でも1000円はちょっと高いかな。
「今日の放課後の生徒会までに決めて出すんだと。あとこれ、もう一人に渡しとけ。じゃ」
クルリと背を向けて歩いていった。
「キャー、待って璃久くん♪♪」
「メアド交換してー☆」
うわ、すごい勢い…。
「俺、彼女いるから」
へぇ。いるんだぁ…
感心していると、一斉にとりまきの女子があたしの方をにらんできた。
『てめぇか!!!!』
目は口ほどに物を言う、って本当だなぁ。
「遥!」
見ると絢香が手招きしている。助かった!
急いで教室に戻る。

「何話してたの?」
ニヤニヤしながら話しかける絢香。
逃げてたくせに!もう。
「あ、そうだこれ!お花見だって」
さっきの、璃久とかいったかな。
そいつに渡された紙を見せる。
「ふーん。楽しそ♪遥は行くでしょ?」
「お金さえあれば…」
「じゃ半分出してあげる」
「ホント!?」