「けっこー声掛けられるよね」
「うんうん、制服だと特にね」
勝手に話進んでるけど…1人入れてないあたし。
「読モって誰…?」
思い切って聞いてみた、が。
場の空気が凍りつく。
うぅ、軽蔑された?
「…ぷっ」
え?
「「あはははははは!!!」」
2人して笑い出す。
「…え?あ、はは…?」
つられて笑ってみるけど。これは完全にバカにされてるよね。
「やっば、ハルかわいー♪♪」
「あたし達ちょっとからかってみたの。遥こーゆー話題ニブそうだしっ」
まだ笑ってる柚華。そんなにおかしい?
まぁ、確かに弱いけど、こーゆー話題。
「で、読モって誰なの!?」
「「…………」」
今度は2人顔を見合わせて黙り込む。
「「あはははははは!!!」」
え…!?あたしなんか言った?
「かーわいいなぁ遥は♪よしじゃあ、教えてあげよう!」
「やったー♪」
「読モっていうのはね…」
バン!!!!!!
「…うっぜ。」
あたしの目に、鬼が映った。
いやなんていうか、あたしの『不良』のイメージをはるかに超えた荒れっぷり。
教師2人に囲まれながら、来たというより連れてこられた感じ。
怖い…!