「明日香さん今日はこのまま部屋から出ないでください。」





私が布団を畳んでいると沖田さんがやって来ていきなりそんな事を言った。






・・・・・何だか嫌な予感がする・・・・。




私はそう思った後すぐに思い出した。今日は1864年6月5日だという事を・・・。





「・・・・わかりました・・・・。」







私がそう言うと沖田さんは微笑んで部屋を出て行こうとした。







思わず私は沖田さんの着物の裾を掴んでしまった。





「えっ?どうしたんです?明日香さん」






「沖田さん・・・・絶対に死なないでね?約束だからね?」





「ふふ・・・分かっていますよ。アナタを置いて死ぬわけ無いですよ。それじゃあ行って来ます。」






そう言って沖田さんは私の体を一瞬引き寄せ軽く抱きしめ、部屋を出て行った。